発売日 | 2016年09月01日 |
---|---|
フォーマット | CD |
構成数 | 1 |
製造国 | 輸入 |
レーベル | Weitblick |
規格品番 | SSS01872 |
---|
1975年3月18日に行われたこのコンサートは実はかつて、幾つかの形でプライヴェート盤が出ていた。ベートーヴェン作品とシューベルト作品は、DISCOCORPレーベル、ROCOCOレーベルからLPが出ていた。ドビュッシーの「映像」第一集から「ラモー賛」と「映像」第2集から「葉ずえを渡る鐘の音」の2曲がTHEATREレーベルからCDが出ていた。いずれも非正規な発売であり、音質も劣悪であった。
ベートーヴェン当ベルン・リサイタルでは、まるでミケランジェリ(ABM)が目の前で演奏してくれるかのような臨場感が心地良い。粒だった音色の美しさが素晴しい。滑らかな手の動きが目に見えるようだ。ABMの音色は極めて明るいものである。時としてベートーヴェン作品の演奏では、その明るさがベートーヴェンの持つ陰鬱さを減じているという非難もあった。ところがこの演奏を聴けば、明るい音色で暗を創造しているではないか。やはり、聴衆を前にした芸術家の生み出す演奏こそが真の芸術家の姿、真の演奏と言うべきであろう。
ドビュッシーABMの技術の特徴に音の消え方がある。まるで人が息を引き取る瞬間に居合わせるようだ。その箇所がたまらなく美しい。そしてその様子をじっと見守る聴衆の姿まで目に浮かぶようである。
シューベルトABMのDGへのスタジオ録音のレコードには、わざわざ60年以上前のピアノで演奏しているという注意書がある。ピアノに殊の外やかましかったABMのことだから、不本意であるという意味での記述ではないであろう。さて、このベルン・リサイタルのピアノはどんな音であろうか?それは聴いてのお楽しみとしておこう。(ライナーノートより)
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
東武ランドシステム
発売・販売元 提供資料 (2016/08/08)
構成数 | 1枚
『ミケランジェリ・ベルン・リサイタル』
【曲目】
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番
(2)ドビュッシー:「映像」から(第二集より「葉ずえを渡る鐘の音」、第一集より「ラモー賛」、第一集より「水に映る影」)
(3)シューベルト:ピアノ・ソナタ イ短調D.537
演奏タイミング:(1)[8:38][2:59][6:07][2:46]/
(2)[4:45][7:03][5:15]/
(3)[10:51][9:10][5:04]
【演奏】
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
【録音】
1975年3月18日ライヴ・ステレオ(ベルン放送スタジオ)
SRFスイス放送による収録